年賀状に使う年賀はがきにはさまざまな種類があり、送りたい年賀状によって使い分けることができます。

また、私製はがきでも年賀状を送ることができます。

今回は、年賀はがきの種類について紹介します。

年賀はがきの用紙の種類と選び方

無地(63円/枚)

【普通紙(63円/枚)】

料額印面(表面)にお正月のイラストが描かれています。

また、表面の下部にくぼみが入っているものもあります。

この半円形のくぼみは、視力が不自由な方が表裏や上下を手で識別できるように加工されたもので、普通の年賀はがきと同じ値段で購入することができます。(63円/枚)

「手書き文字」や「絵」を描いて、年賀状を手作りしたい方は、この無地の普通紙を選びましょう。

また、レーザープリンタで印刷したい方もこちらの普通紙がおすすめです。

【インクジェット紙(63円/枚)】

インクジェットプリンタで年賀状を印刷したい方向けの無地の年賀はがきで、普通紙と同じ(63円/枚)で購入できます。

染料インク用のはがきなので、他の種類のプリンタや顔料インクには不向きです。

写真やイラスト印刷して年賀状を作りたい方は、このインクジェット紙を選ぶと綺麗に発色させることができます。

また、このインクジェットは、筆ペンやボールペン、スタンプとの相性も良く、これらのツールを使う方にもおすすめです。

例えば、余白のある規制の年賀デザインを印刷して、ボールペンでメッセージを書きたいという方も綺麗に書くことができます。

インクジェット写真用(73円/枚)

インクジェット写真用の年賀はがきは、染料系インクジェット用の一種ですが、その中で最も写真の印刷に適しています。

表面はツルツルして光沢感があり、高画質の写真でも鮮やかに発色させることができます!

料金は普通紙の年賀はがきより10円高い(73円/枚)になります。

一眼レフやミラーレスカメラ、スマホで撮った高画質の写真を使った年賀状を印刷したい場合は、こちらのインクジェット写真用の年賀はがきに印刷すると綺麗です。

ディズニー年賀(63円/枚)

料額印面(表面)にディズニーのキャラクターが描かれている「ディズニーキャラクター年賀はがき」

可愛いデザインで人気の年賀はがきで普通紙と同じ(63円/枚)で購入できます。身近な間柄の人へ送る年賀状や、お子様におすすめです♪

絵入り寄付金付(68円/枚)

寄付金付きの年賀はがきもあります。

こちらは年賀はがきの料金(68円/枚)のうち(5円/枚)が寄付金となり、青少年の健全育成や社会福祉事業に役立てられます。

地域限定の“地方版”や全国共通デザインの“全国版”などがあり、裏面(通信面)にデザインが入っているので、すぐに送ることができます。

余白部分にお好きなメッセージを添えて送るのもいいでしょう。

デザイン年賀状

デザイン年賀状は、裏面(通信面)にデザインの入った既製品です。

干支が入った定番デザインから、今風ポップなイラスト、喪中用、などいろいろな種類があります。

印刷業者に依頼すると宛名も一緒に印刷してくれる場合があり、とても便利です。
こうしたデザイン年賀状はシーズンになるとコンビニから百貨店まで店頭に並びます。

ネットでも簡単に注文することができるので、年末は忙しいという方にもおすすめです!

年賀はがきの紙の種類や好きなデザイン、を選んで注文しましょう。

例えば、会社の上司など目上の方に送るのであれば、写真の入ってないシンプルなデザインを。

親戚や親しい友人に方には、家族写真が入ったようなデザインが喜ばれることが多いです。

また、お子様であれば、相手が好きなキャラクターの絵柄を選ぶとお友達との話題が増えるかもしれませんよ。

お年玉付年賀状の誕生

「官製の年賀はがき(=政府が発行している年賀はがき)」の時代から日本の慣習になっている“お年玉くじ”

この制度が始まったのは古く、1949(昭和24)年と言われています。

この“お年玉くじ”は、「民間人」からでたもの。郵便局が政府の管轄だった時代の話なので、あまり知られていません。

当時、京都在住だった林正治氏が当時42歳の頃、「戦前のように年賀状を復活させれば、連絡が途絶えた人の消息もわかり、立ち直るきっかけになるだろう!」と、このアイデアを提唱。

宣伝用のポスターや、自ら作った見本のはがきを、郵政省に持って行きます。

郵政省では「国民が困窮する中、賞品が当たるなんて言っていられる状況ではない。」と反論もありましたが、後に、この林氏のアイデアを採用。

世界にも珍しいこの“お年玉くじ”の制度が誕生しました。

お年玉くじ付き年賀状の歴史についてもっと知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。

お年玉付き年賀はがき誕生

官製はがきと私製はがきの違い

年賀状は官製はがきの一種だった

「官製はがき」とは、郵政民営化以前に郵便局で販売している全てのはがきのことを総称した呼び名で、切手が印刷されているのが特徴です。年賀状もこの「官製はがき」と一種でした。

現代でも昔のなごりで「官製はがき」と呼んでいる方がいますが厳密には「官製はがき」は間違いです。

郵便局では「通常はがき」として取り扱われています。

私製はがきも年賀状に使える

「官製はがき(通常はがき)」に対して、自分で切手を貼るタイプのはがきは「私製はがき」と呼ばれます。

私製はがき用の切手にはお正月の“年賀切手”というものがあるので、年賀状が足りないときは私製はがきに貼って送るという方法もあります。

ちなみに、“お年玉付き年賀切手”もあり、人気の切手です。

「通常はがき」で年賀状を送りたいとき

「通常はがき」を年賀状の代わりにしたいという場合は、料額印面(表面)に「年賀」と書かなければなりません。

切手の部分の下に赤字で縦に書くのが一般的です。

赤色であれば、ボールペンでも筆ペンでもかまいませんし、印刷でも大丈夫です。

“年賀”ゴム印が設置されている郵便局もあるので、事前に確認して利用することもできます。

“年賀”の文字は分かりやすくはっきり書き、年内に配達されないとように、必ず年賀状用に投函口に入れましょう。

普通紙とインクジェット紙を交換したい

販売期間内なら無料で交換できる

郵便局で普通紙とインクジェット紙を間違えて購入してしまった場合、販売期間内なら無料で交換してもらうことができます。

期間を過ぎてしまった場合

お正月の後、余った未使用の年賀はがきは、郵便局で「通常はがき」や「切手」と交換してもらうことができます。

ただし、「1枚につき5円」手数料がかかるので注意が必要です。

料額印面(表面の面)に破損や汚れがなければ、書き損じの年賀はがきも交換してもらうことができます。

自分で判断できないものについては郵便局で直接確認してもらうとよいでしょう。

昨年以前に余った年賀はがきを「今年の新しい年賀はがき」に交換することは不可能です。

また、余った年賀はがきはお正月を過ぎても『通常はがき』として使うことができます。

その場合は、宛名面の“年賀”の文字を二重線で消すのがマナーです。

気を付けたいのが、年賀状引受期間中に年賀状を「通常はがき」として使いたい場合“年賀”の2文字を消していないと「年賀状」としてお正月期間に配達されます。

また、この方法は、目上の方に送ると失礼にあたりますし、親しい友人や知人でも、あまり使いまわしすぎると良い印象はもたれません。

大事な連絡をしたい時や季節の挨拶をするときには、そのシーンにふさわしいはがきを送るということもマナーのひとつです。

余った年賀状は懸賞にも使える

余った年賀はがきの活用方法として『懸賞の応募』もおすすめです。

例えば、「ラジオの応募」や「コミュニティ誌の懸賞」など、はがきを利用できるものであれは、年賀状で送られたからといって選ばれないという基準はありません。

ただし、送る際のマナーとして“年賀”の文字を二重線で消すか、お年玉当選の欄もシールやマスキングテープなどで隠しましょう。

写真やイラストデザインは、隠さずにあえて活用するのもよいのではないでしょうか。

年賀状の懸賞について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
懸賞はがき用に年賀状を買えばお年玉くじとのWチャンス!余った年賀状で懸賞に応募する際の注意点についても紹介

喪中で出せなくなっても交換できる

年賀状を購入した後に喪中になってしまった場合、郵便局にその旨を伝えれば、無料で別のものと交換してもらえます。

例えば、通常はがき、往復はがき、通常切手、郵便書留などです。

交換手続きには、「住所」「氏名」「亡くなられた方との続柄」を記入します。

無料で交換してもらえる期間は、年賀はがき販売期間中なので注意が必要です。

期間を過ぎ場合は手数料がかかります。

年賀はがきの交換について詳しく知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。
宛名の書き損じや印刷ミスした年賀状は交換可能!交換する方法や交換できるものについて紹介

まとめ

年賀はがきにはいくつか種類があるので、送りたい年賀状に合わせて年賀はがきを選びましょう。

私製はがきや通常はがきでも年賀状として送ることができますが、その場合はいくつか注意点がありますので、しっかりとポイントを押さえてから送るようにしましょう。

また、余ったり、間違えたりした年賀はがきは郵便局の窓口で交換してもらうことができます。その際は手数料が必要になりますので、注意しましょう。