2024.07.31
喪中はがきを出す範囲はどこまで?いつまでに出せばよいかについても解説
喪中はがき
親族の方が亡くなった場合、喪中となるのは2親等の関係の方までです。
また、喪中はがきは年賀状のやり取りがある人には基本的に出すようにしましょう。
今回は喪中はがきを出す範囲についてご紹介させていただきます。
喪中はがきを出す親戚の範囲や続柄はどこまで?
喪中はがきの正式名称は「年賀欠礼状」で、親族に不幸があった際に出す挨拶状として2つの意味があります。
- 喪中であることを知らせるため
- 年賀状による新年の挨拶を遠慮することを伝えるため
しかし、喪中はがきを出す際、親族の範囲で迷う方も少なくないでしょう。
一般的には、2親等までが喪中はがきを出す対象範囲です。
そもそも「親等」とは、親族間における繋がりの近さを数値化したもので、親子の関係で1親等とカウントし、そこから関係が離れていくに従って2親等、3親等となります。
そのため、本人から見て2親等の方が亡くなった場合は、喪中はがきを出す必要があると言えるでしょう。
喪中の期間
喪中の期間が、下記のように「親等」によって異なることをご存じでしょうか。
関係性 | 期間 |
---|---|
配偶者、父母、義父母の場合 | 12~13か月 |
子どもの場合 | 3~12か月 |
兄弟姉妹の場合 | 3~6か月 |
祖父母の場合 | 3~6か月 |
細かくみればこのように喪中の期間には違いがありますが、喪中期間と言えば1年と考えるのが一般的です。
喪中はがきはどこまでの範囲に出せばよい?
次に出てくる疑問が、喪中はがきはどこまでの範囲に出せばよいのか?ということです。
ここからは、その範囲を具体的に解説しますが、あくまでも一般的なケースを想定しています。
喪中はがきを出す範囲については、お住まいの地域のしきたりや故人との関係性、状況によって異なります。
以下の解説を参考にしながら、出す人・出さない人を適切に判断するようにしましょう。
また、出すか迷った場合は、「出す」のが無難です。
年賀状の交換をしている方
喪中はがきを出す相手として真っ先に思いつくのが「年賀状の交換をしている方」ではないでしょうか。
喪中はがきは「新年の挨拶を控えることに対するお詫び」ですから、その意味を考えれば当然のことです。
そのため、毎年年賀状を交換している相手には漏れなく出すようにしましょう。
葬儀に参列していただいた人
葬儀に参列していただいた人にも喪中はがきを送るのが礼儀です。
葬儀に参列していただいたということは、故人とお付き合いがあったことの証と言えます。
故人にとって大切な方に当たるので、うっかり出し忘れてしまったということがないように気をつけましょう。
プライベートな関わりがある仕事関係の方
仕事関係の方の場合は、プライベートな関わりがあるケースに絞って送るようにしましょう。
その理由は下記の2つです。
- 相手が年賀状を出す準備をしている可能性があるため
- プライベートで親交があるにも関わらず弔事を知らせなかった場合、他人行儀と感じて不快に思う方もいるため
少しでもプライベートな関わりのある仕事関係の方の場合は、喪中はがきを出しておくと安心です。
親戚には出さない場合も
最近では、親戚には出さないケースも増えています。
その理由としては、親戚という親しい間柄であれば喪中であることを知っている場合が多く、重ねてのお知らせになってしまうからです。
特に、喪主の方には出さないように注意が必要です。
取引先には出す必要はない
基本的には、プライベートな関わりがない取引先に出す必要はありません。
なぜなら、喪中はがきを出すことで逆に気を遣わせてしまうことになるからです。
取引上、知らせる必要があると判断した場合には、タイミングを見て口頭で相手に配慮しつつ伝えるようにしましょう。
喪中はがきに関するマナー
ここからは、実際に喪中はがきに関するマナーについて紹介します。
普段あまり出すことがない喪中はがきだからこそマナーを知り、相手に失礼のないように対応しましょう。
喪中はがきを出すシーンによって文例も異なる
喪中はがきには、いくつかのマナーに添った文例がありますが、下記のようなシーンごとに適切な文章を使用する必要があります。
- 喪中はがきを出す前に葬儀が終わっていたケース
- 故人が複数人いるケース
- 喪中期間ではあるが年賀状のやり取りをしたいケース
- 差出人が法人であるケース
このようにさまざまなケースを想定し、場面によって使いわけることでマナー違反にならないような文章を選びましょう。
喪中はがきの文例についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
喪中はがきのシーン別の文例を紹介!失礼が無いようマナーについても併せて確認
絵柄はなるべくシンプルで控えめなものを選ぶ
絵柄はなるべくシンプルで控えめなものを選ぶようにしましょう。
多くの場合、墨色など落ち着いたデザインが選ばれていますが、派手過ぎなければ赤や黄色などのカラーが含まれていても問題ありません。
絵柄についてはあまり気にしすぎる必要もないので、あくまでも心もち程度に意識するとよいでしょう。
出す際には弔辞用普通切手を使う
喪中はがきには「弔事用普通切手」を使用するのが一般的です。
弔事用普通切手には下記のような特徴があります。
- サイズは普通切手と同じ
- デザインがいくつかあるので、ふさわしいと思うものを選ぶ
- 価格にもいくつかの種類があるが、高額だからよいというものではない
弔事用普通切手を使わないからといってマナー違反にあたるわけでなく、普通切手を使用しても問題ありません。
普通切手を使用する場合は、キャラクター切手や華やかなデザインの切手は避け、シンプルなデザインの切手を選ぶようにしましょう。
喪中はがきを出すタイミング
喪中はがきを出すタイミングは、一般的に11月中旬から12月上旬までの間に出すのが望ましいと言えます。
これは、関係する人が年賀状を準備する前に喪中はがきを出すのがマナーであるためです。
少し遅れてしまいそうなときでも、12月15日頃までには手元に届くように手配しましょう。
喪中はがきに返事は必要?
喪中はがきを送るより、もらうことのほうが多いという人もいると思いますが、喪中はがきに返事は必要ありません。
受け取って返事も何もしないのが心苦しいと感じる方は、「小寒」(1月6日頃)から「立春」(2月3日頃)の間に「寒中見舞い」として返事を出すのが適当です。
また、親しい間柄であれば、返事として喪中見舞いの手紙や品物を贈るのもよいでしょう。
喪中はがきの返事として寒中見舞いを出すことを検討している方は、ぜひこちらも参考にしてください。
寒中見舞いは喪中はがきの返事として出せる?違いや喪中の寒中見舞いのマナーも紹介
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喪中はがきを出す際には、マナーなどに気をつけて出さなければなりません。
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まとめ
喪中になる範囲は2親等の関係の方が亡くなった場合です。
普段から年賀状のやり取りのあるかたや、故人の方と年賀状のやり取りがあった方にも、喪中はがきを出すようにしましょう。