2024.08.22
喪中はがきが送られてきた場合のお供えには何を贈ったらいい?お供えもののお返しについても解説
喪中はがき
喪中はがきを受け取った際に、お供え物を贈りたいと思う方もいらっしゃるかと思います。
ですが、どのようなものを贈ればいいのかよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は喪中はがきのお供え物についてご紹介させていただきます。
喪中はがきが届いたらお供えにお菓子を贈ってもいい?
喪中はがきで訃報を知った時、お供えを贈りたいと思ってもどんなものを贈っていいか迷いますよね。
喪中はがきを受け取ってからでも遅くはありませんし、お供えに贈る品物に決まりもありませんが、五供(ごくう)を基本とした品が基本です。
五供(ごくう)のなかの「飲食物」にあたり、通常のお供え物としても人気のあるお菓子などがおすすめです。
お供えで贈る品物に決まりごとはない
喪中はがきで訃報に初めて接したとき、どのようなものをお供えとして贈ったらいいかと悩むかもしれませんが、贈る品物に何か決まりがあるわけではありません。
そのため、お供えものとしてお菓子を贈ることもできます。
お菓子を選ぶ際には受け取る遺族側のことを考えて、焼き菓子やおせんべいなど、個包装になっていて日持ちのするものを選びましょう。
相手を気遣う気持ちが大切
お供え物を贈る時にはお世話になった故人への感謝の気持ちとともに、それを受け取るご遺族を気遣う気持ちが大切です。
「とてもお世話になったから」とあまりに高額なお菓子を贈ってしまうと、反対にご遺族に気を遣わせてしまいます。
お供え物の相場は3千円~5千円くらいですので、お菓子を贈る時もこの相場くらいのものを選ぶと、ご遺族に気を遣わせることもないでしょう。
お菓子以外のお供えによく贈られるもの
仏教では五供(ごくう)といって、花・香(線香)・灯明(ローソク)・飲食物・水といったものがお供え物の基本とされています。
そのなかでも、先ほどご紹介したお菓子のほかに、「お花」「お線香」「お茶(水)」の3つが、お供え物として贈られることが多いようです。
お花
仏壇に飾るお花のアレンジメントは華やかで品があり、おしゃれなお供えとして人気があります。
四十九日前であれば白い花を基調にしたアレンジメント、それ以降は少し淡い色が入ったアレンジメントを選んでもかまいません。
仏教だけでなく、キリスト教の方にもお花のアレンジメントは喜ばれますので、相手の宗教がわからない場合には特におすすめです。
キリスト教の場合にはユリやカーネーションなどの洋花、仏教では菊やカーネーションなどが一般的です。
お線香
相手の宗教が仏教であれば、喪中見舞いのお供えとしてお線香もよく選ばれます。
通常のお線香に加えて、煙の少ないものや香り付きのもの、灰の飛び散りが少ないものなどもあります。
また漆箱や香木の箱に入ったお線香もありますので、相手の雰囲気に合ったものを選びましょう。
なおキリスト教の場合はお線香を贈れませんので、注意が必要です。
お茶
仏教では仏壇に水やお茶をお供えすることを浄水といい、お供えすることで心を清めるという意味があるので、お茶はお供えの品の定番となっています。
仏壇がないご家庭でもお客様が来た時などに重宝しますので、邪魔になりません。
お茶も色々な物がありますが、お供えとして贈る場合には紅茶やフルーツティーなどではなく、緑茶のほうが良いでしょう。
喪中はがきの送り先からお供え物をいただいた場合のお返しはどうする?
お香典をいただいた場合にはお返しをするのが礼儀です。
ではお供え物をいただいた場合には、どのくらいの価格のものを、どうやってお返ししたらよいのでしょうか。
お返しの品
お供え物をいただいた場合には、いただいたお供えの品の半額~3割程の価格の品をお返しするのがよいとされています。
いただいたお供えの価格がわからない場合には、インターネットで似たような商品がいくらくらいするのか確認して、お返しの価格を決めるのが良いでしょう。
なお、お返しの品は「仏事は残さず」という基本を守って、洗剤などの消耗品や食品などの「消えもの」をおすすめします。
お返しの方法
お返しの品には、「志」と書かれた熨斗(のし)をつけます。
直接手渡しできる場合には熨斗は包装の外に付ける「外熨斗」です。
直接訪問して手渡しするのが最も良いのですが、遠方で難しい場合にはお礼状を添えて郵送することもできます。
その場合は郵送中に熨斗が汚れないように熨斗をかけてから包装をする「内熨斗」にしましょう。
なお、プチギフトと呼ばれるような安価なお供え物をいただいた場合で、半返しが難しい場合はお礼状のみでも構いません。