あいさつ状の一つである寒中見舞いは、年賀状を出し忘れたときや、喪中で年賀状が出せないときなどに使われることもあります。

しかし、年賀状ほどなじみがないため、いざ出そうとなると「横書きでよいのか」「いつ頃に出せばよいか」など戸惑うこともあるでしょう。

この記事では、寒中見舞いの書き方や例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

寒中見舞いの横書きはマナー違反ではない!

寒中見舞い

寒中見舞いには、縦書きか横書きかの正式な決まりは特にありません。

横書きは縦書きよりカジュアルなイメージがありますが、宛名とメッセージを横書きで揃えれば丁寧さは十分伝わるでしょう。

そのため、相手と親しい関係の場合は横書き、目上の人への敬意を表したい場合は縦書きなど使い分けるのがおすすめです。

失礼にならない横書き寒中見舞いの正しい書き方を紹介

横書きで寒中見舞いを書く際の正しい書き方について、以下で解説します。

宛名も横書きに合わせる

寒中見舞いのメッセージが横書きの場合は、宛名も横書きにしましょう。

寒中見舞いは本来、寒い時期に相手を気遣ったり近況報告したりするものであるため、堅苦しい印象を与えず、オリジナルの使いやすい横書きでも構いません。

ただし、裏面のデザインと宛名の向きを合わせるのが基本です。

算用数字を使用する

縦書きの場合は漢数字が一般的ですが、横書きの場合は基本的に算用数字を用います。

連名の場合は名字の後に揃える

家族全員宛てに送る場合は、宛名を連名にします。

初めに世帯主のフルネームを書き、2人目からは名字なしで下の名前のみを並べていきましょう。

下記のように名前の位置を全員揃えると、読みやすく見た目もきれいです。

山田 太郎  様
花子  様
さやか 様

また、差出人を家族で連名にする場合も同様で、名前の位置を揃えます。

はがきの「天」と「地」に気を付ける

はがきを横書きで書く際は向きが決まっており、上側のことを「」、下側のことを「」と言います。

宛名を書くときは郵便番号欄が右にくるように置くと、正しい天と地で書くことが可能です。

また、メッセージを書くときは、はがきを透かして見た際に郵便番号欄が左側にくるよう注意しましょう。

書き方以外にもある!寒中見舞いの基本的なマナー

雪景色と雪だるま

寒中見舞いは季節のあいさつ状なので、送る時期やデザインにも気を配ることが大切です。

出す時期が決まっている

寒中見舞いを出す時期は、松の内が明けてから立春までです。

関東地方は1月8日~2月4日までそれ以外の地域では1月15日~2月4日までに送ります。

手紙を届けるのが2月4日までなので、できるだけ1月中には送るようにしましょう。

また、立春を過ぎてからのあいさつ状は「余寒見舞い」と呼ばれ、寒さの残る春に相手をいたわるためのもので、送るのは2月いっぱいが目途です。

年賀状はがきは使用しない

寒中見舞いは新年を祝うためのものではないので、年賀状はがきを使うのはマナー違反です。

また、切手も年賀用や弔辞用のものは使わないように気を付けましょう。

使用するはがきは普通郵便はがきで十分であり、寒中見舞い用にあいさつが印字されているはがきも販売されています。

シンプルなデザインにする

寒中見舞いは寒い時期に相手を気遣うためのものなので、シンプルなデザインのほうがふさわしいでしょう。

季節の風景や植物などの落ち着いたデザインがおすすめです。

年賀状ではないので、富士山などの縁起物や干支など新年を連想させるアイテムは避けましょう。

まとめ

寒中見舞いは横書きで送っても問題はありませんが、ビジネス関係の人や目上の方へ送る場合は縦書きにするなど、状況に応じて使い分ける必要があります。

また、宛名も横書きに揃えたりはがきの天と地に注意したりと、縦書きのときとは違ったマナーがあるため、印刷ミスがないように注意しましょう。

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