故人宛に届いた年賀状の返事として寒中見舞いを送るならフタバ

喪中であるにもかかわらず、故人宛に年賀状が届いてしまうケースがあります。

喪中の連絡を忘れた場合や相手が間違えて年賀状を送ってしまった場合など原因はさまざまですが、いずれの原因にせよ、故人宛に年賀状が届いた場合は寒中見舞いで返事をしましょう。

この記事では、故人宛に年賀状が届いてしまったときの寒中見舞いの文例や、基本的な文章構成などについて紹介します。

寒中見舞いで返事をする際に注意すべき点もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

故人宛に年賀状が届いたときの寒中見舞いの文例

寒中見舞いはがき

ここでは、故人宛に年賀状が届いた際の寒中見舞いの文例を紹介します。

ご自身の状況に合わせて活用をしてください。

文例1

寒中お見舞い申し上げます

この度はご丁寧なお年賀状をいただきまして ありがとうございました
昨年●●月に●●が●●歳で他界いたしました
ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げますとともに
故人が生前に賜りましたご厚情に 深く感謝申し上げます
厳寒の折 風邪など召されませぬようご自愛ください

令和●年一月 長男●●

文例2

寒中お見舞い申し上げます

先日はご丁寧な年頭のご挨拶を頂戴し ありがとうございました
●●は昨年●●月に永眠いたしました
旧年中にお知らせ申し上げるべきところ ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます
故人が生前に賜りましたご厚情に 深く感謝申し上げますとともに
皆様の一層のご健康とご多幸を 心よりお祈り申し上げます

令和●年一月 長女●●

故人宛の返事として書く寒中見舞いの基本的な文章構成

はがきと筆ペン

故人宛の返事として書く寒中見舞いには基本的な文章構成があり、理解をしておくことで、相手に失礼のない寒中見舞いを書くことができます。

故人宛の返事として書く寒中見舞いの基本的な文章構成は、以下の通りです。

寒中見舞いの基本構成
1定型挨拶文「寒中お見舞い申し上げます」
2年賀状のお礼
3故人に関する報告・連絡不達のお詫び・お付き合いのお礼
4相手への気遣い
5日付「令和●年一月」

相手の手違いで年賀状が送られてきた場合でも、まずは年賀状をいただいたことについてのお礼の言葉を記載しましょう。

続いて、故人に関する報告と生前のお付き合いのお礼と併せて、相手へ連絡が不達となってしまったことに対してお詫びをします。

最後には、相手への気遣いの一文を添えて文章を締め、日付を記載すれば完成です。

身内が亡くなってつらい状況かもしれませんが、年賀状が送られたことに対しての感情的な文章を記載するのは控えましょう。

故人宛の年賀状の返事として寒中見舞いを書く際の注意点

はがきに筆ペンで文字を書く手

故人宛の年賀状の返事として寒中見舞いを書く際には、いくつか注意点があるので紹介します。

デザインは控えめに

年賀状に対する返事ではありますが、喪中のため、寒中見舞いのデザインは控えめにしましょう。

一般的には、季節にあった風景や植物などのシンプルなデザインのものが寒中見舞いとして適しています。

季節外れのデザインや派手なキャラクターがデザインされたはがきは、使用しないようにしましょう。

賀詞は使用しない

故人宛の年賀状の返事で寒中見舞いを書く際は、おめでたい言葉や年賀状で使う「謹賀新年」などの賀詞は使いません。

「寒中お見舞い申し上げます」という挨拶の記載に留め、相手の体調を気遣う言葉を添えて文章を作成しましょう。

返事をする期間が決まっている

寒中見舞いは、松の内(1月7日まで)があけた日から立春までに送る決まりがあります。

そのため、1月8日~2月3日までに相手に届くように寒中見舞いを出しましょう。

また、返事が立春を過ぎてしまう場合は寒中見舞いを出すことができないので、返事が立春を過ぎる場合は、余寒見舞いで返事をしてください。

余寒見舞いについて詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
寒中見舞いの時期は2月まで?余寒見舞いの文例・出し方についても解説

喪中の理由に触れる必要はない

寒中見舞いは「季節の挨拶状」であるため、亡くなった理由について触れる必要はありません。

相手への体調の気遣いなど、一般的な寒中見舞いの内容を記載してください。

ただし、故人が亡くなった月や享年のほか、故人に代わって生前にお世話になったことに対するお礼は忘れずに記載しましょう。

弔事用切手を用意する必要はない

喪中はがき用に弔事用切手がありますが、寒中見舞いの場合は弔事用切手を使う必要はなく、通常の63円切手を使用してください。

ただし、派手なものやポップなデザインの切手は控えるようにしましょう。

故人に関する年賀状・寒中はがきのよくある質問

二輪の菊の花

最後に、故人に関する年賀状・寒中はがきのよくある質問について回答していきます。

Q1.喪中と知らず年賀状を出した場合はどうすればよい?

相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまい、相手から寒中見舞いが届いて初めて喪中を知ったというケースもあるでしょう。

喪中はがきが届いていなかったときに、知らずに年賀状を出してしまっていても失礼にはあたりませんが、寒中見舞いでお詫びをするとより丁寧です。

寒中見舞いの内容は、喪中を知らずに年賀状を出したことに対するお詫びのほか、故人に対する哀悼やご冥福をお祈りする言葉を添えましょう。

Q2.そもそも本人の死亡はどのように伝えるの?

近年、喪中はがきで故人の死亡を伝える方が多い傾向にありますが、故人の死亡を伝える場合は、できる限り、死亡通知を送って伝えましょう。

死亡通知とは、故人と交友関係があった方に対して死亡したことを伝える通知状で、喪中はがきで伝えるのは正式ではありません。

送るタイミングは葬儀の前後どちらかで、はがき形式またはカードをいれた封筒の形式で郵送するのが一般的です。

故人宛に届いた年賀状の返事として寒中見舞いを送るならフタバ

寒中見舞いを送るとき、特に喪中への返事の場合は、文章やマナーに細心の注意を払わなければいけません。

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