はがきでのやり取りが多い寒中見舞いですが、便箋で出してもマナー違反にはなりません。

今回は、寒中見舞いを便箋で出すときの注意点や書き方について紹介します。

相手のことを思って書いたはずの寒中見舞いが失礼にあたらないよう、きちんと確認しておきましょう。

寒中見舞いは便箋で出しても問題ない

手紙を書く手

寒中見舞いは、はがきではなく便箋を使った手紙で出しても問題ありません。

なぜなら、寒中見舞いは寒さが厳しい時期に相手の健康を気遣って送る季節の挨拶状だからです。

挨拶状とは、お世話になっている方へ日頃のお礼の気持ちや敬意を表すほか、自分の近況を伝えるための書状を指します。

現在は、はがきで出すことが一般的な寒中見舞いも本来は手紙でやり取りされていたため、手紙で出すことは礼儀やマナーにあっていると言えるでしょう。

寒中見舞いを便箋で出す際の注意点

注意点

寒中見舞いをはがきではなく便箋に書く場合、注意すべきポイントが4つあるので、マナーを守って自分の気持ちが相手にしっかりと伝わるよう心がけましょう。

基本的には縦書きで書く

寒中見舞いを便箋に書く場合、縦書きが一般的です。

正式な決まりはありませんが、昔から日本には縦書きの文化があるため、上司や恩師、目上の方に出す場合は縦書きが好ましいでしょう。

縦書きに比べて横書きはカジュアルな印象でますが、友人など親しい間柄なら横書きでも問題はないでしょう。

シンプルなデザインの便箋を選ぶ

寒中見舞いの手紙は、無地または季節感のある絵柄が控えめに入ったシンプルなデザインの便箋を使います。

赤や金のおめでたい色、干支などのイラストは、時季外れになってしまうので避けましょう。

椿や水仙のような早春に咲く花や、雪など季節の風物詩をモチーフにしたデザインが人気です。

「拝啓」「敬具」は不要

寒中見舞いを書く際は、「拝啓」などの頭語や「敬具」などの結語を省略するのが一般的です。

頭語と結語を省き、寒中見舞いの挨拶から始めることで、相手を思う心が伝わりやすくなるでしょう。

また、縁起のよいことが区切りなく続くよう願いを込めて、句読点をつけずに文章を書きます。

句読点がなく読みにくい場合は、1文字空けて書くとよいでしょう。

賀詞は使用しない

寒中見舞いは年賀状と用途が異なるため、新年の挨拶でよく用いられる「謹賀新年」や「明けましておめでとうございます」といったお祝いの言葉は使用できません。

また、相手が喪中の場合は「忙しい」「別れる」「くれぐれも」など不幸を連想させる言葉や、重ね言葉を使わないように気を付けましょう。

寒中見舞いを手紙で出す際の書き方

ポスト

寒中見舞いは季節の挨拶状であり、新年を祝う年賀状とは異なります。

書き方としては、「寒中見舞い申し上げます」というお見舞いの挨拶から始め、次に年賀状のお礼や喪中の案内が遅れたお詫び、相手の健康を気遣う文章、近況報告などを続けて書きましょう。

手紙の結びには、これからも付き合いを続けていきたいと思っている旨や、相手の健康を祈る言葉を書くと丁寧です。

まとめ

寒中見舞いは、はがきではなく便箋に書いてもマナー違反にはなりません。

本来は手紙でやり取りされていたため、手紙で出すことは礼にかなっていると言えます。

自分の気持ちが相手にしっかりと伝わるように、書き方のマナーを守って出しましょう。

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