2023.04.26
寒中見舞いの時期は2月まで?余寒見舞いの文例・出し方についても解説
寒中見舞い
2月に寒中見舞いを出すと寒中見舞いの期間に間に合わない可能性があります。
寒中見舞いを出しそびれた場合は、余寒見舞いで対処しましょう。
今回は、余寒見舞いのルールや基本的なマナーについて解説します。
参考になる余寒見舞いの文例も紹介しているので、ぜひご覧ください。
2月に寒中見舞いを出すと間に合わないこともある
寒中見舞いは、お正月に門松を飾る期間である松の内が明ける1月8日から、立春の2月4日までの間に相手に届けるのがマナーです。
2月に寒中見舞いを出すと2月4日までに届かない可能性があるため、1月末までを目安に投函するようにしましょう。
間に合わなかった場合は余寒見舞いを送りましょう!
2月4日が過ぎてしまった場合は、寒中見舞いではなく余寒見舞いを送ります。
余寒見舞いは、寒中見舞いの時期が終わる2月4日の立春が過ぎてから送ることのできる季節の挨拶状です。
以下のケースには余寒見舞いで対処しましょう。
- 年賀状の返信を1月中にできなかった
- 喪中と知らずに年賀状を送ってしまい寒中見舞いを出しそびれた
- 喪中はがきをいただいた方への挨拶
- 喪中期間に年賀状をいただいた方への喪中のお知らせ
- 故人宛の年賀状への返礼
余寒見舞いの投函時期
余寒見舞いの投函時期は、2月4日の立春から2月末までが一般的です。
ただし余寒見舞いは、立春を過ぎたことで暦の上では春となっても寒い日が続く中で出される季節の挨拶状であり、出す期限に厳密な決まりはありません。
そのため、北の地域など3月でも寒さが残る場合は、3月中旬まで投函しても問題ないとされています。
余寒見舞いに使うはがきの種類
余寒見舞いには、年賀状のような専用のはがきはなく、「郵便はがき」または「私製はがき」を使うのがマナーです。
余った年賀はがきを使うのは失礼にあたるため注意しましょう。
郵便はがきの場合は、郵便局で有料の印刷サービスを期間限定で受けることもできます。
私製はがきなら、余寒見舞いの挨拶文や絵柄が印刷されているものを使ったり、無地のはがきに自分で好きなように印刷して使ったりできます。
切手は、胡蝶蘭や山桜、ヤマユリ、タンチョウから選べますが、寒中見舞いや余寒見舞い、喪中欠礼はがきには胡蝶蘭を使うのが一般的です。
余寒見舞いにおすすめのはがきのデザイン
余寒見舞いのはがきに使われることの多いデザインは、椿・梅・水仙・ふきのとうなどの早春に咲く花や雪・雪だるま・雪うさぎなどの雪にまつわるモチーフです。
余寒見舞いは、新年を祝う年賀状とは異なる季節の挨拶状であるため、お正月を連想させる金色などを使ったきらびやかな色や絵柄のものは避けましょう。
また、喪中に関する余寒見舞いの場合は、派手でない落ち着いたデザインのはがきを選びます。
難を転じて福となす意味がある「南天」や、心に寄り添うという気持ちを込められる「2羽の鳥」などのデザインがおすすめです。
余寒見舞いのはがきのデザインは、年賀状や寒中見舞いが遅れた場合と喪中に関係する場合で選び方が異なることを覚えておきましょう。
余寒見舞いの基本的なマナー
句読点の使用は控える
句読点は「終わり」や「区切り」を意味するため縁起が悪いとされており、余寒見舞いなどの挨拶状では使わないのが一般的です。
句読点の使用について厳密な決まりはありませんが、関係が終わることが連想されることから気にする方もいるため、控えるのが無難でしょう。
写真入りのものは送らない
余寒見舞いに写真を入れてはならないという決まりはありません。
ただし、選ぶ写真によっては相手を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。
特に、喪中の相手に華やかな結婚式の写真や幸せな家族写真などを送るのは避けましょう。
急ぎではない近況は喪が明けてから知らせるなど、相手の気持ちに配慮して送ることが大切です。
頭語・結語は不要
余寒見舞いには「拝啓」「敬具」などの頭語・結語は必要ありません。
余寒見舞いは、相手の健康への気遣いや近況報告、年賀状のお礼などをするための挨拶状です。
難しく考えず、相手をおもいやる素直な気持ちを伝えましょう。
余寒見舞いの文例
基本的な文例
【構成案】
- 余寒見舞いの言葉
- 時候の挨拶
- 相手の健康を尋ねる言葉
- 簡単な近況報告
- 締めの挨拶
【文例】
余寒お見舞い申し上げます
「立春」という言葉はどこへいってしまったのかと思うほど 厳しい寒さが続いております
春の陽気が待ち遠しいこの頃ですが その後いかがお過ごしですか
おかげさまで私どもは皆無事に過ごしております
どうぞお風邪など召しませぬよう くれぐれもご自愛ください
寒中見舞いの返事としての文例
【構成案】
- 余寒見舞いの言葉
- 寒中見舞いへのお礼
- 簡単な近況報告
- 締めの挨拶
【文例】
余寒お見舞い申し上げます
先日はご丁寧なごあいさつを賜り 誠にありがとうございました
おかげさまで私どももつつがなく過ごしております
しばらくは寒さが続くようですので どうぞお体を大切にお過ごしください
喪中期間に年賀状を受け取った際の文例
【構成案】
- 余寒見舞いの言葉
- 年賀状へのお礼
- 喪中のお知らせ
- 喪中はがきを出さなかったことへのお詫び
- 締めの挨拶
【文例】
余寒お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年賀状をいただきありがとうございました
実は昨年〇月に〇を亡くし 年末年始のごあいさつを控えさせていただきました
欠礼のお知らせが遅れてしまい申し訳ございません
本年も変わらぬお付きあいのほど どうぞよろしくお願い申し上げます
寒中見舞いの時期は決まっており、過ぎてしまった場合は余寒見舞いを送ろう
寒中見舞いの時期は、松の内が明ける1月8日から、立春の2月4日までの間に届けることがマナーです。
しかし、その時期が過ぎてしまった場合でも2月4日の立春から2月末まで、地域によっては3月中旬まで余寒見舞いで対応できます。
寒中見舞いを出しそびれてしまっても、余寒見舞いできちんと自身の近況や相手への気遣いを言葉にして伝えられるので、心配する必要はありません。
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